子育て資産形成

【2024年】「児童手当」どう変わる?増額試算・デメリットまとめ

2023年6月16日

児童手当

 

子育て世代が、非常に気になる児童手当について、2024年に大幅増額される改正案が出てきました。

最近、児童手当が話題になっていますが、たびたび変更になっている制度なので

現状と変更点がわかりづらいという性質がありますね。

執筆者:みのり

 

2024年に児童手当がどのように変わるのか(いくら増額?)

そもそも、いまの児童手当はどのような制度なのか

を比較しながらこの記事で解説したいと思います!

 

2024年10月から児童手当に大きな変化!

子どもたち

政府は、少子化に歯止めをかけるためという目的のもと、「児童手当の拡充を2024年10月から実施する」と発表しました!

変更点1:「中学生まで」→「高校生まで」

現在は、「支給対象が中学生まで」のところ「高校生まで」に引き上げられる案です

3年間、月額10,000円の支給が増えるということになるので、お得ですね!
執筆者:みのり

(増額分試算)※第1子、第2子が高校生までで、第3子認定をされている子の場合

月額1万円×12カ月×3年間=36万円

よって、第3子認定のお子様お1人あたり36万円の児童手当増額という案になります!

 

変更点2:「第3子」への支給額の大幅増加!

「第3子」への支給額変更案

現在は、「第3子は、小学生まで支給額15,000円&中学生の間は支給額10,000円」です

それが、「第3子は、高校生まで支給額30,000円」に引き上げられる案です!

少子化対策として、第3子に手厚く、大幅な増額をする案ですね
執筆者:みのり

 

(増額分の概算)

※中学生分は15歳の年度末まで、高校生分は18歳の年度末までなので、お子様の生まれた日により受給総額は変動します!以下はあくまで4月頭に生まれたお子様がもらえる受給総額を記載した、概算値であることをご理解ください。

①現在の制度:以下の合計で2,520,000円が第3子認定されたお子様分の受給額です。

・小学生まで15,000円なので、12年間×15,000×12カ月=2,160,000円

・中学生の間は10,000円なので、3年間×10,000円×12カ月=360,000円

②変更案:以下により6,480,000円が第3子認定されたお子様分の受給額です。

・高校生まで15,000円なので、18年間×30,000×12カ月=6,480,000円

 

→よって、第3子認定されたお子様お1人あたり3,960,000円の児童手当増額という案になります!

 

第3子支給額増加案の懸念点(デメリット):受給できる人が少ない?

3人

ただ、喜んでばかりもいられません。

上記の試算額をまるまる受給できるご家庭はとても少ないと考えられるためです。

そもそも「第3子」認定を受けるハードルが高いのです。

例として、一番上の子「第1子」が大学1年に相当する「19歳の学齢」に達すると、なんと「第1子」から外れてしまいます。そして、2番目が「第1子」、3番目が「第2子」の扱いになります。

その結果、実際は3人の子がいたとしても、上記の認定制度のマジックにより、「第3子」として認定され「3万円を高校生まで毎月支給」される子というのは、非常に限定されてしまうと考えられます。

この点については、政府のさらなる改正案を待ちたいところです。それがなければ、結果として「誰も満額もらえない」という形だけの案になってしまいますね
執筆者:みのり

 

変更点3:所得制限の撤廃

現在は、以下の「複雑な所得制限(2段階)」があります。それが2024年に撤廃される案となっています。

執筆者:みのり
ちなみに「児童を養育している人(1名)の所得」なので児童手当申請時に書類に記載した、「パパかママか、どちらか所得が多い人」の所得で所得制限は判定されています!

世帯全体ではないことに、ご留意くださいね

 

(参考)現在の「児童手当所得制限」とは?

☑児童を養育している人の所得が以下①~②の間であれば、中学生までの子1人あたり毎月5000円の支給

☑児童を養育している人の所得が以下②以上の場合、児童手当は支給されない

扶養親族等の数 ①所得制限限度額 ②所得上限限度額
所得制限限度額
(万円)
収入額の目安
(万円)
所得上限限度額
(万円)
収入額の目安
(万円)
0人
(前年末に児童が生まれていない場合 等)
622 833.3 858 1071
1人
(児童1人の場合 等)
660 875.6 896 1124
2人
(児童1人 + 年収103万円以下の配偶者の場合 等)
698 917.8 934 1162
3人
(児童2人 + 年収103万円以下の配偶者の場合 等)
736 960 972 1200
4人
(児童3人 + 年収103万円以下の配偶者の場合 等)
774 1002 1010 1238
5人
(児童4人 + 年収103万円以下の配偶者の場合 等)
812 1040 1048 1276

 

 

まとめ

2024年の児童手当改正案は、

「所得制限により減額されている人」や「子どもが3人いる人」にとって、大きな増額となります。

しかし「第3子」の認定の方法が特殊なため、改正の恩恵がそれほど多くない可能性も。

 

☑今回の2024年10月改正案は、表にまとめると以下となります

 

 

友人
全体的に子供がいる世帯にとってはうれしい改正案だよね
そうだね、でも途中で書いた通り

「一番上の子が大学生になると、第1子カウントから外れて、第2子が第1子となる。

・・・その結果、高校生の期間まで第3子と認定される子は非常に少なくなる

という懸念点があるから、そのカウントも変えてもらわらないといけないよね

執筆者:みのり

 

児童手当の今後の動向につきましては、判明し次第、この記事に追記していきます!

 

 

 

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ちはら みのり

「地方出身▷東京在住」の東大卒ワーママ(子供4歳&2歳)

金融機関で8年間会社員として働く
▷独立してフリーランスに!
(FPなど金融系の資格あり)

「子育てのための資産形成」
「教育知育」
「ママ向け生活情報」を発信します!

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